日本語がわからない!?

第3トンネルと板門店同時ツアーのバスの中で起きた衝撃的なこと。
それは、누나がガイドさんの日本語解説が全く理解できないと言ったこと。
バスでは、私と아내、누나と어머니が通路を挟んで並んで座っていました。

バスの中ではずっとガイドさんが『日本語で』DMZ板門店の説明をしてくれていました。
興味深い話だったので、なるほど、なるほど、と頷きながら聞いていたのですが、
누나が「あんた、さっきから頷いてるけどわかってるの?」と。
私「え?どういうこと?」
だって、日本語で説明してくれてるんですよ。「わかってるの?」の意味がわからない。英語や韓国語の解説なら「わかってるの?」は普通の質問ですけど。

누나「私、あの人が何を言ってるのか全然わからない」
え!?日本語で話しているのに?全然わからない?

私「100%理解できるけど?」
누나「そんなはずない」
全く理解できない누나からすると100%理解できるなんてことは考えられないらしい。それくらい누나はわからないということ!

さらに어머니もわからないという。そして아내も7~8割くらいしかわからないと言う。

謎!何故、日本語が理解できない?

で、バスを降りてから色々話して分かったことは、

・日本語なんだけど、ところどころに韓国語や英語が入ってくる
例えば、統一橋という橋を「トンイルバシ」と言う。私は、統一がトンイルであることが考えるまでもなくわかるので、トンイルバシが統一橋だとすっと入ってくる。ところが、「トンイル」という意味不明な言葉のせいでバシも橋かどうかはっきりせず、「トンイルバシって何?」と思ってるうちに話が進みわからなくなる・・・

・背景知識がない
このツアーの行き先の一つが都羅山(とらさん;도라산)。ガイドさんが「トラサン」と言えば、私は「都羅山」と理解できる。ところが、彼らは「トラサン」と聞くと「寅さん」と思ってしまうとのこと。寅さんのわけないのは分かっても、一体「トラサン」が何かわからない。さらには、「トラサンステーション」「トラサン駅」と二通りの言い方をされると、その二つが同じなのか別物なのかわからない。「わからん」と思っているうちに話が進みさらにわからなくなる・・・

・韓国人特有の発音に慣れていない
ㄱㄷㅈが韓国語では語頭に来ると濁らず、語中にくると濁るという性質のため、日本語も語頭のカ/ガ行、タ/ダ行、チ/ジが間違っていたり、「ざ」「ぞ」がやや不自然だったりという微妙な発音の違いを私はよく知っているし、慣れているので、聞こえてきたやや不自然な音を瞬時に正しく置き換えて理解できるけど、彼らはそれができなくてわからなくなる・・・

こんなことが누나らがガイドさんの説明を理解できなかった要因と考えられます。

ガイドさんの話を100%理解できた私からは「少しわかりにくかった」ならともかく「全然わからなかった」というのは衝撃的なことでした。