英語に悩まされる人生

英語に悩まされる人生です。
英語できないのに英語で論文書いたり、海外に行かされたり・・・

でも今日書くのはそういう話じゃなく・・・


同僚が書いた論文、私も共著者なので、論文原稿を読みました。
同僚は、いわゆる研究者じゃなくて、技術者とでもいうべき人。会社を定年になりうちの研究所に来た人です。博士号は持っているので、技術者と言うのは失礼なのかな。でも我々のように大学院出てそのまま研究職に就いて…という生活をしてきた人ではありません。

私は英語ができません。でも大学受験のときに一所懸命勉強したので正しい英文はほぼ完璧に文法の説明ができるし、逆に文法的に説明がつかない英文は理解できません。要するに、英語を感覚的には理解できず、文法に従って理詰めで理解していきます。

で、その同僚の原稿なんですが、絶望的な英文で・・・。英文になってないのです。つまり、英単語が文法と関係なく並んでいると言うか。
他動詞なのに目的語が無いとか、自動詞なのに be -ed という受動態の形にしてさらにその自動詞の -ed の直後に名詞があったり・・・。
意図が理解できない助動詞があったり。might?いったいこの人はどういうつもりでここにmightをいれたんだろう???とか。
副詞を形容詞のように名詞の修飾に使っているのも多々あったり。

研究内容を知っているので、単語からおおよそ想像はつくんですけど、想像つかない文も多々あり・・・

さらにはパラグラフという概念が無いらしい。英語は1パラグラフに1トピックです。特に、パラグラフの第1文は原則としてトピックセンテンスと言って、そのパラグラフで書く内容を示す文になります。ところが、同僚の原稿はそのパラグラフで言いたい内容が伝わらない。複数の内容が書かれていたり、パラグラフの最終文に次のパラグラフのトピックセンテンスになりそうな文が来たり…。
かと思えば、一つのパラグラフにまとめるべき内容が、あっちこっちに散りばめられてあったり。

その延長として、
え!?何故この内容をこの節に書くの?
って思うことも多々あり。
あるいは、
これってさっき(前の節で)読んだぞ、なんでまた同じようなことをこの節に書くの?
とか。
つまり、節のまとまりもない。

ワードファイルで、おかしいと思ったところを直したり、「文法的に正しくないです」「意味が取れません」などのコメントを入れたりしながら読んでいたら7割がたの文を直したりコメント入れたりしていました。

年齢的にも大分上の方だし失礼かとも思ったのですが、そのまま送りました。

自分も論文を共著者に見てもらって山のように直されてきたので、7割がたの文にコメント等をつけて返された時のショックがわかります。それだけにそれをお返しすることが自分にとっても精神的に負担でした。
さらには、おそらく私のコメントを見て書き直した原稿もおそらく大きな進展が無いだろうと予想され、一体どうすればいいんだろう?とストレスになっています。
あぁ・・・