塩分濃度

もう何年も何年も前から気になっている言葉がある。
それは

塩分濃度

「海水の塩分濃度」というような文脈で使われる「塩分濃度」です。

これっておかしな言葉なんですが、これを使う人が結構いる、いやものすごく多いのです。

まずメディアが間違っている!
例えば、朝日新聞のこの記事
北大西洋では当時、大量の氷が解けて海水の塩分濃度が低下し、」
って書いてます。

何が間違いか?

塩分濃度じゃなくて塩分が正しいのです!


いやいやいや、朝日新聞のような大手新聞が書いてるんだから正しいんじゃないの?新聞社は言葉遣いにかなり気を遣ってるはずだ。その新聞社が使ってる以上正しいんじゃないの?

って思う人が多いかもしれません。

実際、私ごとき名もなき一市民が「おかしい!」と言うのと、朝日新聞が「正しい」と言う朝日新聞が正しいと言ってるかどうかは知らないけど、使ってるってことは正しいと思ってるってことでしょう)のと、どっちが信用されるかというと、当然、朝日新聞が信用されるはず。

でも、塩分の定義は
水中に溶けている塩類の含量。海水の場合は水 1kg中のグラム数(パーミル)で表し、陸水の場合は水 1kg中のミリグラム数(ppm)で表す。大辞林

なのです。つまり「塩分」というのは、塩の濃度なのです。

塩分濃度は、まぁ言えば、頭痛が痛いとか馬から落馬と同じく、意味が重複(ちょうふく)してしまっているのです。

と、私が力説したところで、朝日新聞には勝てない!
ここまで読んで下さった人も

「でも、朝日新聞も使ってるし、塩分濃度が正しいんじゃないの?

って思ってるに違いない。


そう思って色色探しました。そして見つけました!!
(と言うか、見つけたからこそこの記事を書いてるわけですが)

これをみてください。

ね!私と同じことを主張してるでしょ?

え?これ書いた人もお前(ミネチュ)同様、ただの勘違い野郎なんじゃないの?って?

違います。そうだったら、こんな記事は書いてません。

あれを書いた人の大元のページはここです。
東北大学の教授です!!
「大学教授ったって、専門分野のことは詳しいかもしれないけど、専門外の事に関してはただの素人でしょ!!」
と食い下がる方もいるかもしれません。

でも、この人は、海の研究をしてる人のようです。
つまり、海の用語である「塩分」に関しては非常に詳しい先生ということです。


ってことで

塩分濃度はおかしい!!

のです。