共謀罪の何が問題か

高山佳奈子著「共謀罪の何が問題か」を読みました。

法律の専門家から多くの問題を指摘されながら、あっさりと成立してしまった共謀罪法。

我々の人権と自由を奪われるかもしれないという重要法案なのに、そもそも法務大臣が内容を理解しておらず、国民からも大きな反対もなかったという不思議な法案。
と思いつつも私自身、具体的にどう危険なのか十分に理解していませんでした。そんなとき、たまたまこの本を図書館で見つけたので早速読んでみたのです。

この法案の必要性として、総理や与党がテロ対策だのオリンピックを安全に行うためだの言っていましたが、なんと全くのデタラメで、この法律とテロやオリンピックは関係ないとのこと!
しかも、政治家や大企業が共謀罪に巻き込まれることがないように、彼らに関わることはきっちりと対象から外しているという。

こんなひどい法律を作る総理や与党に大きな問題があるのは当然として、自分たちの首を絞めかねないこんな政治を行なっている総理・与党を支持している国民が多いことに驚きます。