ナチスに挑戦した少年たち

フィリップ・フーズ著「ナチスに挑戦した少年たち」を読みました。
デンマークナチスに支配されたときに、ナチスに抵抗した中学生くらいの少年たちの話。
デンマークナチスに支配されたといっても、穏やかな支配のされ方だったようです。デンマーク側も特に抵抗するわけでもなく。支配者のナチス・ドイツにも、またそういうデンマーク人の態度にも不満を持った少年たちがナチスの車を焼き討ちしたり、銃を盗んだりとナチスに抵抗していきます。結局、逮捕されたのですが、この少年たちに触発されてデンマークでも抵抗活動が始まったとのこと。その少年たちのリーダー格の人に著者が直接話を聞いて本にまとめたものです。この本が出来上がった直後にそのリーダー格の人が亡くなったとのことです。もうちょっとこの著者がこの話を本にしようと思うのが遅かったらこの本はできなかったということ。
少年とはいえ、こういう抵抗活動は下手すれば死刑になります。それを覚悟で抵抗活動をするなんてすごいなぁと思いました。

この本を読んで気づいたことがあります。
私は姜宇奎などはテロリストだと思っていますが、ナチスに抵抗した少年たち(彼らは人を殺すまで至りませんでしたが)はすごいと思い、姜宇奎はテロリストと言うのは、明らかにダブルスタンダード。韓国で姜宇奎らを愛国志士としてあがめるのは当然なのかもしれません。