かがみの孤城

辻村深月著「かがみの孤城」を読みました。本屋大賞受賞作ということで아내が図書館に予約を入れて、かなり長い間待ってやっと来た本です。私はこの本のことを全然知らなくて特に興味なかったのですが、本屋大賞で何か月も待つような本なら…と読んでみました。

読んでよかったです。ものすごく感動する作品でした。私は結構よく小説読みながら泣きますが、感動して泣いた割にすぐに内容を忘れ、そもそも読んだかどうかすら覚えていないことも多く、こうやってブログに読んだ本をつけておかないと、同じ本を間違って二度借りてしまったりするおそれすらあります。

そんな私ですが、おそらくこの本はずっと記憶し続けると思います。「西の魔女が死んだ」に匹敵する感動作!「西の魔女が死んだ」も最後、涙腺の蛇口をひねられるかのごとく涙があふれ出しましたが、この本も同じでした。昨日、新幹線の中で最後を読んだんですが、涙ぼろぼろでした。素敵な小説です。

それはそれとして、最初の方で日本語の間違いが気になりました。
「他人事」という語にわざわざ「たにんごと」とルビがふってありました。「たにんごと」は最近よく見たり聞いたりしますが本来誤用です→kotobank
また「間髪いれず」という言葉がでてきました。これはそもそも「間 髪をいれず」であって「間髪いれず」ではありません。さらに「間髪」は「かん はつ」です。ところが、これまたご丁寧に「かんぱつ」とルビがふってありました。
仮に作者が間違ったとしてもプロの校閲が入るだろうし、これは一体・・・?わざと?